過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/07/27(日) 21:15:30.22 ID:z9W9RmgV0
そもそも彼女への奉仕をなぜここまで嫌がるのか、教師にはさっぱりわからなかった。彼女の境遇を救ってやれるなら、彼らは喜んで教師に賛同するのが道理ではないか。
たとえ彼らがいかに教師を敵視していようと、それと彼女への慕情は釣り合うものではないはずだ。ゆえに彼らの消極的姿勢は教師への敵意によるものではないことになる。
では何が気に入らないのか、教師には何も思い当たることがなかった。
なぜここまで疎まれなければならないのか、と考えかけてはっとする。
前任、主任、教頭と、同じことばかり考えている。三者に共通して言えることは、皆教師の手の届かないところで不信感を育て、教師にぶつけてきていた。
教師はそのたびに意図がわからず困惑した。これは偶然だろうか?
教師(本当は私はその答えを知っているのではないか――ただ目を背けているだけで)
愕然とする思いで教頭を見つめた。教頭は口元をひくつかせ、さらに眉間に力を入れて教師を射殺さんばかりに凝視していた。
彼の怒りが増していることに違和感を覚えて、はたと気付く。おそらくは教師の無意識が言語化する前に打ち消してきた可能性。言語にしなければ意識に上らず、意識に上らなければそれはないのと同じ。それはまったく、教師が軽蔑してきた教頭たちのやり口と同一だった。
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