過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:15:59.20 ID:z9W9RmgV0
恐る恐る顔を横にすべらせた。

少女が教師を見つめていた。



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:16:58.56 ID:z9W9RmgV0
象牙の頬に差した赤みは夕焼けのせいだけではあるまい。少女は心配そうに、わずかに眉尻を下げていた。ゆるく頬に添えられた手は同時に口元を隠していて、隙間に見える瑞々しい口唇は物言いたげに閉ざされていた。

少女は教師の様子がおかしいことに気付いたのか、ことりと首を傾ける。ややあって、その瞳が申し訳なげに伏せられる。薄布のベールを翳したように瞳の色は複雑で、深い感情を湛えているように見えた。

これだったのだと確信した。その事実はあまりに残酷で、教師にとっては存立する社会基盤を根こそぎひっくり返す危険なものだったから、必死に否定してきたのだ。
以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:19:21.01 ID:z9W9RmgV0
今日はこれで終い

つーかただ少女に対応伝えるだけがなんでこんなに長くなんの?
あとイベント2、3あるのに(震え声)


75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/28(月) 00:31:52.48 ID:rrvb43470
会見ってのはなんか違和感があるな
面談の方が学校的な気がする


76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/31(木) 14:08:43.20 ID:fRJbTlNLO
乙です。
少女の描写の細やかさに読み入ってしまいました。
続き楽しみにしてます。


77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/08/26(火) 02:13:43.83 ID:ZCdFG+tm0
いかん、最近忙しい

もうちょい放置


78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/26(火) 19:16:35.87 ID:XMZc3K5OO
更新待ってます。


79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 23:22:49.19 ID:FlGw8d970
とりあえず出来たとこまで投下
今回は短め


80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/29(金) 23:23:32.17 ID:FlGw8d970
思い至った結論に目眩がした。同僚たちは教師に対して向けてはいけない感情をさらけ出している。
それは許されないと思ったが、それは教師のためではない。彼らは教員として特定の生徒を贔屓せず、皆を公平に遇する義務を負っているからだ。

その義務こそ教員の本分だと教師は考えている。中学生という多感な時期にある子供にとって、教員は親の次に身近な大人であり、子供に与える影響は非常に大きい。教員の行動が子供の心に深い傷を残すこともある。

以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/29(金) 23:24:11.05 ID:FlGw8d970
「――先生?」

静かでか細いのに自然とよく通る声。少女の声だと教師は我に返った。混乱しているくせに口だけは滑らかで、とにかくと前置きした上で、少女の母親との面談を学校側が希望していると言付けた。

視界の隅で教頭が憤怒の表情を向けているのが見えたが、もう付き合っていられない。手筈通りに少女に封筒を手渡した。封筒には教師が用意した、学校の意向を記した書面が入っている。
以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/29(金) 23:24:50.48 ID:FlGw8d970
教頭はさっと顔を背けて、阿るような下卑た笑みを取り繕って少女に話しかける。その態度も教師の反感を刺激するが、口に出さない程度の冷静さは残っていた。

教頭「それじゃあ、よろしく頼むねぇ。私も、できる限り力になるから」

はい、と頷く少女の姿に気を良くしたのか、教頭は満面に笑みを湛えて揚々と会見の終了を宣言した。やっとか、と教師はため息を吐いていると、副担任が少女に退室を促した。副担任の右腕が、何気ないふうに少女の背に伸びていくのが見えた。
以下略



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