過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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[saga]
2014/08/29(金) 23:23:32.17 ID:FlGw8d970
思い至った結論に目眩がした。同僚たちは教師に対して向けてはいけない感情をさらけ出している。
それは許されないと思ったが、それは教師のためではない。彼らは教員として特定の生徒を贔屓せず、皆を公平に遇する義務を負っているからだ。
その義務こそ教員の本分だと教師は考えている。中学生という多感な時期にある子供にとって、教員は親の次に身近な大人であり、子供に与える影響は非常に大きい。教員の行動が子供の心に深い傷を残すこともある。
教員に必要な資質とは、常に己を律し、社会人の模範として生徒に接する姿勢を貫くことである。その努力を厭うのなら、そもそも教員を志した理由を失ってしまう。
彼らは彼ら自身の手で、生徒らを正しい方向に導き、社会の尊敬を受け続ける未来を握り潰してしまっていた。
そして、資格なく教壇でふんぞり返り、大上段から講釈を垂れる心性の醜さに、生徒もまた敏感だろう。一方で教員たちは彼女以外をまるで無価値に扱うが、逆に生徒らは連中を見下げ、軽蔑し、彼らからの一切の働きかけに背を向ける。
関係の拒絶が双方向から行われるなら、対話も歩み寄りも望めまい。
教師(……あるいは)
その続き、そのおぞましい可能性を、心中で言葉にした。ずっとずっと、もしかしたらと心の片隅で思い続けながら、そんなはずはないと退けてきた、あってはならない事態。
――もしかしたら、もう手遅れかもしれない。
そして、それはおそらく正しいのだと教師には分かっていた。
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