過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/01(月) 01:27:14.06 ID:pGgsnQdi0
教師(私が彼女の家庭環境をどうこうしようとするのがそんなに不満か……)

胸の内に苦いものが広がる。確かに教師に一切の私心がないとは言えないが、彼女の置かれた状況を改善してやることは同僚たちも異存はないはずだった。その意味では教師を敵視することも、ましてや妨害することは何ら意味を持たない。

教師はそう考えていたが、現実は教師の想像とは真逆だった。彼女への奉仕の道を開いてやるのだから、むしろ自分は感謝されてしかるべきだ、――その思惑は同僚の敵愾心の篭もった眼を前に簡単に打ち砕かれてしまった。

もしかすると教師にとっては、彼女だけでなく、同僚たちの思考様式までも埒外なのかもしれなかった。

そしてそれが意味するのは。

教師(おかしいのは彼らの方ではなく、彼女ですらなく……私の方ではないのか?)

教師の耳に予鈴の鐘の音が飛び込んできた。はっとして時計を見つめて、手元の書類に目を落とす。どうやら物思いに沈むあまり、作業の手を止めてしまっていたらしかった。
朝のホームルームに遅れないよう、慌てて教室に向かった。

事件は一限目の授業中に起こった。



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