過去ログ - School Daysより「素直な気持ちになるために」
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2014/05/31(土) 22:32:08.20 ID:Ob2BSVLt0
…本当はそのまま、言葉のことには触れないでおきたかったが、
誠が言葉とのイブの約束に応じたのかどうか、どうしても気になってしまい、
いつものお節介の癖で、誠にそのことを聞いてしまった。
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2014/05/31(土) 22:33:07.63 ID:Ob2BSVLt0
世界はというと、その瞬間、誠とのつながりが断たれたように思えた。
こんなに側にいるのに…誠が、急に遠い存在になったように感じられた。
それでも気丈に授業に集中するつもりでいたが、
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2014/05/31(土) 22:33:47.69 ID:Ob2BSVLt0
ベッドに仰向けになったが、世界は誠の顔が見られなかった。
左腕で顔を隠しながら、眠るまで手を握っていてほしいと、
右手を差し出して、世界は誠に言った。
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2014/05/31(土) 22:34:24.57 ID:Ob2BSVLt0
誠は右手を握ったまま、顔を覆う世界の左腕を、そっとおろした。
顔はまだ紅く、目元には涙が残っていた。
誠は、ポケットからハンカチを取り出して、そっと世界の顔を拭うと、
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2014/05/31(土) 22:36:00.37 ID:Ob2BSVLt0
教室に向かう途中の廊下には、七海が待ちかまえていた。
七海は、誠のことを、世界の彼氏だと完全に思いこんでおり、
世界と言葉の間に揺れる誠の態度を、厳しく糾弾した。
以下略
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2014/05/31(土) 22:36:43.63 ID:Ob2BSVLt0
教室へ引き上げていく誠の後ろ姿を見ながら、七海は一人、つぶやいた。
「全く…その甲斐性、最初から見せてれば、ややこしいことにならなかったのに。
ま…世界が誠のことを好きだっていう理由が、ちょっとは分かった…かな」
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2014/05/31(土) 22:37:46.81 ID:Ob2BSVLt0
放課後、いったん家に戻ってから七時に榊野ヒルズで待ち合わせる予定だったが、
誠は、その前に一度、言葉の家に行きたいという申し出をした。
言葉は、イブの夜を過ごす前に、家族に挨拶をしたいのかもしれないと考え、
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2014/05/31(土) 22:39:08.64 ID:Ob2BSVLt0
「ごめんなさい、俺、今夜、言葉と…一緒に過ごせません」
話の切り出しに悩んだ誠は、結局、ストレートに考えていたことを話していた。
「俺、やっぱり、おかしいと思うんです。学生が…ヒルズのホテルなんて」
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2014/05/31(土) 22:39:57.73 ID:Ob2BSVLt0
「俺…言葉よりも好きな子がいるんです。
言葉よりも、大切な人がいるんです。
俺、このあと、その人のところに行かなきゃいけなくて…。
だから、本当にごめんなさい。…言葉とは、一緒に過ごせませんっ!」
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2014/05/31(土) 22:40:50.31 ID:Ob2BSVLt0
その様子を見ていた母親が、誠に向かって言った。
「立ちなさい」
鋭い口調に臆さず、誠がその場で立ち上がった…次の瞬間、
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