8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/05(木) 18:48:55.08 ID:DNBJrAglO
002
「僕の左腕が真っ赤に燃えるぜ」
「おはようごぜーます」
そして僕は今日も出勤する。
左腕が筋肉痛でまともに動こうとはしてくれなかった。
「おはよう、市原」
市原は猫の着ぐるみを着ていた。
「ねこさんのきもちににゃるですよ!」
「猫……か」
僕に猫と言えばあまりいい思い出はない。
原因は想像通り、羽川に取り憑いた障り猫が一種のトラウマとなっているからだ。
何せ一度目は身体を真っ二つにされたし、二回目は人類滅亡の危機の真っ只中だったからな……。
だが市原ならば問題ない。
むしろ迎合すべき事態だ。
茶トラ模様の布地も猫耳も非常によく似合っているし、今すぐにでも喉を撫でてやりたい。
待て。
落ち着くんだ阿良々木暦。
こういう時に焦っていい結果になった試しはない。
素数を数えるがごとく落ち着くんだ。
そして考えろ。
今僕が導き出せる最高の展開を。
……よし、心は決まった。
後は失敗をしないよう、細心の注意を払い行動に移すだけだ。
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