9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:20:26.04 ID:ZCMl8Sjg0
小狼「・・・ら!さくら!しっかりしろ!」
自分を呼ぶ力強い声。
何度も聞いた、一番大好きな人の声。
桜「小狼、くん・・・?」
小狼「気がついたか・・・」ホッ
安心したように優しい笑みを浮かべる小狼。
あれから気を失ってしまっていたらしい。
桜「ここは・・・?」
小狼「わからない。確かなのは・・・ここは"現実"で、友枝町じゃない」
周囲をぐるりと見渡してみる。
どうやら自分たちがいるのは、薄暗い廃ビルの一室のようだ。
改装中なのか取り壊し予定なのか解らないが、周囲に小狼以外の人の気配は無い。
暴力団に拉致監禁されたという考えも頭をよぎったが、その線も無いようだ。
時折、車の音や子どもの笑い声が聞こえてくるあたり、人里離れた所でもなさそうだ。
小狼「とにかく、周囲を探索してみよう。歩けるか?」
桜「うん、・・・って小狼くん、その服は!?」
小狼「あぁ・・・気がついたらこの服を着ていたんだ。さくらもな」
桜「えぇっ!?・・・ホントだ。友枝中学校の制服じゃない・・・」
2人が着ていたのは、先程まで着ていた友枝中学校の指定制服ではなく、
白:黄色の比率が9:1位の、別の学生服と思われる服だった。
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