過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
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100: ◆2/3UkhVg4u1D[saga !桜_res]
2014/09/28(日) 23:19:20.43 ID:AWoKgqAC0

許されるのならば、人生を最初からやり直したい。
自分は何の変哲もない女の子で、彼も平凡な男の子で。
いいや、彼はきっと平凡なんかじゃないだろう。
好きなことに対してはどこまでも努力する人間のはずだ。
以下略



101: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:20:20.15 ID:AWoKgqAC0

文化祭当日。
彼と、或いは彼女と一緒に回りたい、と学生達は騒ぎ立て。
くれぐれも不純異性交遊は慎む様に、と教師達はテンプレートを口にする。
トールはというと、そんな学生群には紛れず、コーヒーを啜っていた。
以下略



102: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:22:55.85 ID:AWoKgqAC0

そんな傷害未遂事件も知らず。
フィアンマはというと、オティヌスと共に着替えていた。

オティヌスは随分と露出の多い黒の革衣装。
以下略



103: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:24:16.83 ID:AWoKgqAC0

劇は昼過ぎから午後にかけて行われる。
逆に、カフェ組は午前中だけの営業。

トールは劇組の為、暇を持て余していた。
以下略



104: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:25:04.04 ID:AWoKgqAC0

ふわふわとした純白のドレスに身を包んだ彼女が立っていた。
ちょうど、トールのタキシード姿に合わせるかのように。

「……、」
以下略



105: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:26:22.31 ID:AWoKgqAC0

出店を回ったり仮装姿で遊んだり。
そんなことをしていると、あっという間に午前中など終わってしまう。
トールとフィアンマは体育館に駆け込み、衣装に着替えた。
リハーサルを行わなければならないので、公演時間よりも早めに到着。
以下略



106: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:27:01.05 ID:AWoKgqAC0

――――本番の幕が上がる。



以下略



107: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:27:36.54 ID:AWoKgqAC0

「これらはすべて、彼の王子の領土なのです」
「ああ、私がつぐみのひげと馬鹿にしたあの王子だわ」
「どうして、なぜあんな馬鹿なことを言ってしまったのかしら…?」

以下略



108: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:29:16.25 ID:AWoKgqAC0

「神様、この私をどうぞお救いください。
 もう二度と他人様を馬鹿になどしません、ですから…」

指折り組んで祈り、残飯を口にして眠る。
以下略



109: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:30:04.18 ID:AWoKgqAC0

トールは腕を伸ばし、彼女の身体を抱きしめた。
強く強く、彼女を拘束する鎖か、或いは祝福の衣の様に。
彼女の髪を撫で、頬に触れ、笑みを浮かべる。

以下略



110: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/09/28(日) 23:31:00.89 ID:AWoKgqAC0

今回はここまで。
次回最終回。長々とお付き合いいただきありがとうございます。


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