過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
↓
1-
覧
板
20
29
:
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/06/15(日) 21:12:57.78 ID:s1UgheBo0
課題が終わらない。
トールの当面の悩みを一言で表現するとそういうことである。
ダメだ終わらない、と頭を抱えている間にも非情な友人は帰宅していく。
仕方がないことである。自分だって逆の立場なら帰る。
そもそも、男性同士の付き合いなんてのはそんなものだ。
これが生きる死ぬの問題なら、かえって絶対に助けるのだが。
「…ん?」
「いや何、悩んでいるように見えてな」
前の席に、気がつけば彼女が座っていた。
赤い髪を退屈そうにいじくっている。
「課題終わんねえんだよ。お前は?」
「既に終わっているよ」
「ちぇ」
肩を竦め、トールはシャープペンシルを握る。
目下のところ、目の前の国語の課題を片付けてしまわねばならなかった。
「作者の気持ちを考えなさい、って無理があるだろこれ」
「その様子で女心も読めなさそうだな」
そんなことは、と口ごもる。
彼女はくすくすと笑い、一度立ち上がる。
そうして教室を出て行くと、二十分もせずに戻って来た。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
125Res/88.23 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation- -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1402147386/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice