過去ログ - 矢澤にこ「きっと青春が聞こえる」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/10(火) 00:06:12.03 ID:fMip50o4o
 凛の方は問題なさそうだ。花陽はまだもじもじしている。

【花陽】
「で、でも、どうして……先輩たちの方がいいんじゃ……」

【にこ】
「はぁ、仕方ないわね」

 仕方ない。こっ恥ずかしいけど言わなければ納得しなさそうだ。
 私は二人の肩を寄せ、できるだけ希には聞こえないように話した。

【にこ】
「あんたたちを信頼しているから。
 留学騒動のとき、あんたたちだけは私についてきてくれた。活動をやめなかった。
 それが大事なの。みんなが迷っている中で、あんたたちだけはアイドルでいられた。
 だから、決めたの」

 あのときの私にとって、二人の存在がどれほど心強かったか。
 過去に部員を失ったときのように、あのときμ'sを失っていたとしたら、
 私は一人で立ち上がることができただろうか――。



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