過去ログ - 浅羽「伊里野、夏がまた来たよ……」
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2: ◆KY37nCVzmZ2g[saga]
2014/06/10(火) 07:11:12.02 ID:uD0LiOOq0
〜〜〜
「おっくれてるぅーーーーーーーーーーーーッ!!」
部長が、叫んだ。
3: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:11:46.79 ID:uD0LiOOq0
「部長、僕たち忙しいんですよ。
今年の学園祭は……」
「ふん、浅羽特派員はまだUFOだのなんだの言ってるのかね。
4: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:12:14.62 ID:uD0LiOOq0
「でも……動けませんよ。確かに、伊里野は居たんですから……。
伊里野がいないと……動けません」
伊里野は今の僕を見たらなんて言うだろうか。
5: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:12:53.74 ID:uD0LiOOq0
去年の今頃、あいつとラーメンを食べた場所だ。
梯子を登れば、
6: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:13:27.37 ID:uD0LiOOq0
「い、伊里野……?」
なんとなく、その名前を呼んでみる。
7: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:14:07.29 ID:uD0LiOOq0
「あー、驚きと言えば、猫覚えてるか?」
「校長の事?」
8: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:14:44.56 ID:uD0LiOOq0
「……ちょっと待ってください」
榎本がこうまでして僕に伝えたい事、そんなの、伊里野の事に決まってる。
というか、校長の話で気づくべきだったんだ。
9: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:15:13.83 ID:uD0LiOOq0
〜〜〜
「伊里野は、笑ってたぞ」
10: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:15:40.70 ID:uD0LiOOq0
「あんたにとっては……もう思い出なのかもしれないけど、僕にとってはまだ思い出なんかじゃない」
「……まぁ、いいさ。それより、欲しい勲章とかあるか?なんでもやるぞ」
11: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:16:06.87 ID:uD0LiOOq0
そして、
「涙の跡も無くて、笑って逝ったみたいだった。
お前を守れて、安心したんだろうな」
12: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:16:34.05 ID:uD0LiOOq0
〜〜〜
白いバンが行き着いた先は、全くの荒野だった。
何処かの山なんだろうけど、草も木もなくて、荒れ果てていた。
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