過去ログ - もしもあの時綾波レイの怪我が本編より少しだけ軽かったら
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302:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/08/10(日) 03:41:27.90 ID:tSFhMuIc0

レイ「そしたら、急に引っ越すことになって、ちょうどよかったかなあって」

   照れ笑いするレイ

   真顔になるシンジ

シンジ「ねえ……僕たちの他にも……いるの?」

   首を振るレイ

レイ「いるのかも知れないけど、会ったこと、ない」

シンジ「そっか……」

レイ「……碇くん?」

シンジ「苦しかった……あの世界のこと……知ってるのは自分しかいないと思って……」

レイ「……」

シンジ「加持先生……ううん、ミサトさんのお腹、見たろ? 来月から産休だって」

   俯くシンジ

シンジ「あの世界では、ミサトさん、僕を助けるために、人殺しまでしたんだよ? それに比べたら、どんなことがあったって、これ以上ないくらい幸せなんだろうと思う。でも――」

レイ「……」

シンジ「あの戦いのことを知らなかったら、どれだけ幸せなことなのか、わからないんじゃないかな……」

レイ「……」

シンジ「アスカやトウジやケンスケや委員長だって……そう思ったら、居ても立ってもいられなくなって――」

レイ「あたしも同じ」

   俯き、ぽつりとつぶやくレイ

シンジ「――えっ?」

レイ「どうしてなんだろうって、考えたら、たまらなくなっちゃって……」

シンジ「……」

   顔を上げるレイ

レイ「でも、やっと遭えた。知ってる人」

シンジ「えっ?」

レイ「よかった、知ってる人が、碇君で。知ってることの辛さを知ってる人が、碇くんで」

シンジ「綾波……」


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