過去ログ - もしもあの時綾波レイの怪我が本編より少しだけ軽かったら
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(SSL)
[saga sage]
2014/08/10(日) 03:41:27.90 ID:tSFhMuIc0
レイ「そしたら、急に引っ越すことになって、ちょうどよかったかなあって」
照れ笑いするレイ
真顔になるシンジ
シンジ「ねえ……僕たちの他にも……いるの?」
首を振るレイ
レイ「いるのかも知れないけど、会ったこと、ない」
シンジ「そっか……」
レイ「……碇くん?」
シンジ「苦しかった……あの世界のこと……知ってるのは自分しかいないと思って……」
レイ「……」
シンジ「加持先生……ううん、ミサトさんのお腹、見たろ? 来月から産休だって」
俯くシンジ
シンジ「あの世界では、ミサトさん、僕を助けるために、人殺しまでしたんだよ? それに比べたら、どんなことがあったって、これ以上ないくらい幸せなんだろうと思う。でも――」
レイ「……」
シンジ「あの戦いのことを知らなかったら、どれだけ幸せなことなのか、わからないんじゃないかな……」
レイ「……」
シンジ「アスカやトウジやケンスケや委員長だって……そう思ったら、居ても立ってもいられなくなって――」
レイ「あたしも同じ」
俯き、ぽつりとつぶやくレイ
シンジ「――えっ?」
レイ「どうしてなんだろうって、考えたら、たまらなくなっちゃって……」
シンジ「……」
顔を上げるレイ
レイ「でも、やっと遭えた。知ってる人」
シンジ「えっ?」
レイ「よかった、知ってる人が、碇君で。知ってることの辛さを知ってる人が、碇くんで」
シンジ「綾波……」
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