過去ログ - もしもあの時綾波レイの怪我が本編より少しだけ軽かったら
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[saga sage]
2014/06/11(水) 01:00:50.76 ID:94/FNOZl0
==== ネルフ本部 病室 ====
レイのベッド際の丸椅子に腰かけているシンジ
シンジ「そういえば、あの……『使徒』はどうなったの?」
レイ「あなたが、倒したんじゃないの?」
シンジ「えっ……でも……」
レイ「そうでなければ、今ここにこうしているはずがないから」
シンジ「そ、そうなの?」
レイ「……覚えていないの?」
シンジ「うん……あれに乗っていて、転んで……腕……そうだ、腕を捕まれて――」
怯えたように右目を押さえるシンジ
シンジ「それから、何もわからなくなって……」
レイ「そう……」
しばし流れる沈黙
やがてポツリと聞くシンジ
シンジ「綾波は、どうしてあれに乗るの?」
レイ「絆だから」
シンジ「絆?」
レイ「みんなとの」
シンジ「……強いんだな、綾波は」
レイ「私には……他に何もないもの」
シンジ「!」ハッ…
天井を見つめているレイ
プシュー…
入ってくるミサト
ミサト「お邪魔するわよ、レイ」
振り向くシンジとレイ
ミサト「……あらー? ホントにお邪魔だったかしらー?」
シンジ「な、何言ってるんですか!」
ミサト「あー、シンジくん。そんなに赤くならなくたって――」
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