過去ログ - 勇者「勝ちフラグを立てなければ死ぬぞッ!!」
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◆Dat43Xqcbk
2014/06/19(木) 00:40:08.88 ID:rt9uMqIRO
戦士「……」ギリリリリ……
玄関扉の一〇数メートル先に半身を切って立つ戦士。
手には大弓が握られている。矢は既に絞られている。
賢者「戦士さんは本当に武芸に秀でていらっしゃるのですねぇ」
戦士「まぁ、弓や薙刀などは戦士の嗜み程度にしか手を付けていないがな」
賢者「かなり様になっていらっしゃいますよ……あら」チラッ
扉を注視し続ける戦士と違い、周囲を見渡していた賢者は、盗賊団ハウスの裏側から何度か、チカチカと光がちらついたのを確認した。
賢者「どうやら、勇者様達は上手くやったようですね」
戦士「ふ、ふん。当然だろう」
賢者「では、そろそろ」
賢者が息を目一杯吸う。
だが戦士はそんな必要なく、一呼吸置いて。
<火事ダーッ!! キッチンが燃えてるぞおおお!!
<皆さん逃げて下さあああい!!
と、叫んだ。
ハウス内がざわつき始める。続いて騒がしくなる。
そして、荒々しく扉が開かれた。
戦士「……ヒュッ」ビンッ
戦士の放った矢は、太った中年の猫耳男の頭蓋を貫き、玄関先に一輪の華を咲かせた。
猫耳A「お、おい! しーー」ビチッ
戦士「……ヒュッ」ビンッ
作業のように、戦士は倒れた猫耳の後ろ、次はその後ろと続いて頭、少し逸れて胸辺りを射抜く。
賢者「お上手ですねぇ」パチパチ
賢者が拍手しながら、何かを呟く。魔法を行使する呪文である。
足元から淡く蒼に輝きを纏い、賢者の手元に現れたのは。
賢者「炎の魔法は苦手なんですけどねぇ……ぽぉいっ」ゴォォオ!!
人一人程度なら丸焼きに出来そうな炎の塊。
それを賢者はアンダースローするように、猫耳盗賊団ハウスの屋根に向けて放つ。
個体のようにも思えた炎はすぐに形を無くし、屋根の上を瞬く間に燃え広がった。
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