30: ◆cua46o7hQE[saga]
2014/06/19(木) 22:23:03.49 ID:S1wH7fTAO
腫れたたんこぶがぷすぷすと湯気を発していて痛いというより熱い。
お陰様で白望は動く気力を無くし、死んだ魚の眼で床に寝っ転がっている。
久「もうちょっと、手加減してくれても良いのよ?」
智葉「お前たちにはこれくらいしないと薬にならないだろ」
晴絵「あはは、智葉。お前も相変わらずだなぁ」
晴絵は苦笑いを零しつつ、智葉へのサービスドリンクを用意しようとする。
それを、智葉は手のひらを突き出して制止を促した。
智葉「晴絵、悪いが私達はこれで結構するよ。だから気遣いは無用だ」
智葉は白望を背負い、私の腕を掴んでレッドラインを後にしようとする。
晴絵「待ちな」
しかし、晴絵の芯の通った声は釘のように私達の体に突き刺さり、店から退くことを赦さなかった。
晴絵「なんだか知らないが何となくお前たちが金を持っていることは分かる」
私達は体が動かないなりにお互い顔を見合わせて。
晴絵「ツケは払える時に払いな」
今度こそ、意味があるアイコンタクトを発動し。
久「逃げろ!」
智葉「承知!」
白望「ダルい」
晴絵「あっ、こら待て!」
一目散に逃げ出した。
晴絵「あー……っはっは。たく、仕方のない奴らだ。見てて飽きないよ、ホント」
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