過去ログ - 愛「夢にまで見ていたあのステージ」
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7:1[saga]
2014/06/25(水) 21:42:07.89 ID:jCc3EvyG0
涼・絵理「「実は…………?」」
二人が眉根を寄せて堅苦しく喉を鳴らす。
そこまで気を遣う必要は無いのにと、鼻の頭を掻く。
早く二人を開放しようと思い、ネタ晴らしと言うほどでも無いネタ晴らしをする。
8:1[saga]
2014/06/25(水) 21:42:43.78 ID:jCc3EvyG0
疑問符の数は言葉の数だけ増えるもので。
返事を二つ貰えた分、疑問符は三つとなった。
涼「愛ちゃん、平常運転なんだね……。 僕なんて緊張で震えてるのに……」
9:1[saga]
2014/06/25(水) 21:43:28.93 ID:jCc3EvyG0
・ ・ ・ ・ ・
メイクも衣装合わせも終了した頃、
入場時間も過ぎて開演まで残すところあと三十分近く。
刻一刻と迫ってくる時間に、心臓の少し下の部分が締め付けられるような感覚に陥る。
10:1[saga]
2014/06/25(水) 21:44:14.15 ID:jCc3EvyG0
絵理「大丈夫? ……うぅん、大丈夫」
愛「……絵理さん」
セットした髪を乱さないように、触れるか触れないかの力加減の撫で方で、
11:1[saga]
2014/06/25(水) 21:44:49.54 ID:jCc3EvyG0
愛「あはははははっ、ふふっ、くふあはははっ!! ……ありがとうございますっ」
涼「……愛ちゃん?」
愛「元気付けてもらっちゃって、情けないですよねあたし」
12:1[saga]
2014/06/25(水) 21:45:27.62 ID:jCc3EvyG0
・ ・ ・ ・ ・
ステージ下、所謂奈落に位置する場所から迫りを使ってステージに上がる。
上がっていくにつれて心臓が早鐘を打つ。
13:1[saga]
2014/06/25(水) 21:46:10.72 ID:jCc3EvyG0
愛「……………………大丈夫」
涼・絵理「「…………!!」」
私の手に触れている手の力が少しだけ緩んだ気がした。
14:1[saga]
2014/06/25(水) 21:46:59.25 ID:jCc3EvyG0
二人も一緒だったらしい、握っていた手が離れた。
きっと、胸の高鳴りを抑えるかのように胸の上に手を置いているんだろう。
私のように。
15:1[saga]
2014/06/25(水) 21:47:31.96 ID:jCc3EvyG0
そして……、これだけは鮮明に覚えている。
何回目かだったか。 あれは終わり間近、心身共に満身創痍の状態でトークを挟んだ時の事。
16:1[saga]
2014/06/25(水) 21:48:16.44 ID:jCc3EvyG0
愛「……えっ? あ、あたし、聞いてないですよっ!?」
絵理「……っ、そりゃあ、ナイショにしてたから?」
涼「えーっ、その大切な人と言うのは、愛ちゃんの事なんですっ!!」
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