過去ログ - 阿良々木暦「かなこエレファント」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/09(水) 18:37:41.21 ID:HorbTFBDO
「ほう……いい度胸だ三村。ならば勝負だ」
「勝負……ですか?」
「ああ、三村が現在プロフィールに公表されている体重よりも下まで下げられたら三村の勝ち。そうでなければ僕の勝ちだ」
「私の体重が増えていることが前提で話が進んでいませんか!?」
「増えてないのか?」
「…………増えてます、ごめんなさい」
やっぱりな。
最近事務所で見かける度に何か食べていたし。
「そして勝負の報酬だが……三村が勝った場合、なんでも言うことを聞いてやろう」
「なんでも、ですか」
「ああ、死ねと言われたら死んでやる。だが僕が勝った場合……」
ごくり、と三村が息を嚥下する音がやけに大きく響く。
緊張感溢れる一瞬だった。
「そのお腹を、つまんで弄んで撫でさせてもらう」
「……はい?」
「……プロデューサーの命、軽いんですね」
だって三村のお腹だよ!?
それこそ羽川の胸くらいの価値はある筈だ!
「い、いいですよ……そ、その代わりなんでも聞いてくださいよ!」
「約束しよう。期限はお前が決めろ、三村」
「え、と……じゃあ三週間で!」
「受けて立とう。それまでにリンパ腺マッサージをマスターしておいてやる!」
女の子の体重。
後になって悔やむからこそ後悔と呼ぶ。
その言葉通り、僕はその後悔と共に実感することになった訳だが、アイドルとしても、女の子としても非常にデリケートな話題である体重の話に、僕は初めから触れるべきでは無かったのだ。
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