過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/07/21(月) 23:39:10.39 ID:r4w0sd270
街を見下ろせる丘でレッドは目をつむっていた。そして今、傍らのフシギソウと共にゆっくりと目を開く。
眼下にあるはタマムシシティ。そこはタマムシデパートやマンションが存在感を放つ、栄えある街。
「……ついに来たな。フシギソウ」
「フシ!」
ポケモントレーナーの最初の扉を開く、その時に背を押してくれた人がこの街で待っている。
レッドの心には熱い感情が二つ渦を巻いて高揚している。新しいバトルへの期待。そして大切な人に自分の成長を見せたい。
戦力も心も整えた。あとはあの人に恥ずかしくないようなバトルをし、仲間たちと勝利を手にするだけ。
(あの人が待っている場所は、きっと……!)
タケシ、カスミ、マチス。彼らとの熱い戦いの経験がレッドに囁いている。レッドは叫び出したい気持ちを懸命におさえながら、フシギソウと共に彼女が待つ場所へと向かって走りだした。
タマムシシティジム。そこは草木に囲まれ、このジムがどのタイプを司るのか外観から物語っていた。
レッドとフシギソウはそれを前にしてごくりとつばを飲む。
「……」
レッドは扉のドアノブを掴む。逡巡する理由はない。この先であの人が……!
「あれ、挑戦者の方? エリカさんいないよー」
と、がっくりとバランスを崩しドアに頭をぶつけた。なんて軽い声色で確信を持つことになろうとは……。
「なにやってんの?」
レッドに話しかけたジム所属のミニスカートの少女はレッドの行動を訝しげに見つめる。
「……ええと。ジムは今日お休みですか?」
「ちょっとジム戦だけ臨時休業なのよ。エリカさん、今ロケットゲームコーナーにどうしても外せない用事があるみたいで。あっこれ言っちゃいけないんだっけ? まいいや」
「ロケットゲームコーナー……?」
レッドは不思議がった。ロケットゲームコーナーをレッドは知らないが、名前からしてどういうところかは想像できる。
エリカがゲームコーナーに……彼女の外観からすれば、ちょっとミスマッチに過ぎはしないか。
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