過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/07/24(木) 23:52:21.46 ID:eB1pESsT0
(明日はちゃんと、レッドさんとのジム戦を行わなければ……)
夜半、エリカはまたもクサイハナを伴い邸宅の庭に立っている。
(せめて、せめてこの震えだけは……)
エリカはモンスターボールを手にしている。しかし、今にも手から零れ落ちそうだった。エリカの顔が悲痛にそまる。
(どうして……!)
「エリカさん」
「!」
エリカはすぐさまレッドに顔を向けたが、すぐに表情を崩した。
「まあレッドさん。こんな時間まで夜更かしなんて感心しませんよ」
いつもの穏やかな笑みでことなげな事を言う。しかし、レッドの視線はエリカを貫いていた。
エリカはその意思と闘志がこもったレッドの瞳に気づき、表情を引き締める。
「俺の夜更かしよりも、大事なことがあります」
「なんでしょう?」
「とぼけないで。あなたは今、ジム戦に復帰するべきじゃない」
「心配は嬉しい限りです。しかし、体はもう大丈夫。医師の許可もとっています」
「かもしれない。しかし、あなたのポケモンは敏感に気づいているはずだ。そこにいるクサイハナも……」
その言葉で初めて、エリカの体がぴくりと震えた。
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