過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/26(土) 00:28:52.99 ID:ZPCws2+10
 エリカが涙を拭い、なんとか顔を引き締めて、レッドへジムバッチを差し出す。

「……どうか、どうかこれを、受け取っていただけますか。」

 差し出されたのは雨上がりにかかる光の架け橋の証、レインボーバッジ。

「はい。ありがたく、光栄に思います!」

 レッドはエリカの前でジムバッジを身につける。そこには既にグレー、ブルー、オレンジのバッジがレインボーバッジと共に輝きを放っている。

 それを見て、またエリカから涙があふれ、たまらず顔を下に向ける。

 あの日出会った少年が、こんなにも……。

(ああなんて)

「……レッドさん……。あの日、ひっく、あなたに会えた事は」

 エリカが顔を上げ、レッドへ向ける。くしゃくしゃの顔で、なんとか微笑みを作る。

「私が生きてきた中で、一番の、幸運です……!」

「エリ……!」

 エリカがレッドの腕の中に飛び込み、レッドの首へ腕を回して泣き声をあげた。

 レッドは戸惑い、顔を赤くしながらも、彼女の役に立てた喜びと嬉しさで顔を綻ばせ、彼女を優しく抱きしめる。

 そんな二人を、フシギソウとクサイハナは誇らしく見上げていた。



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