過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/31(木) 23:17:29.02 ID:j48OEh5L0
「レッド君、どうしてそこまで君はポケモンバトルにこだわる。君自身骨が折れているかもしれない体で、どうして中断されたバトルにこだわる?」

レッドとレッドのポケモン達の眼光は、全てを圧倒していた。

「俺がポケモントレーナーだからだ。信頼できる仲間たちと共に、正々堂々と戦った先にこそ、本当の勝利を得る事ができるからだ。俺の魂に刻まれた想いだけは、例えどんな状況であろうと、例え相手が悪の根源であろうと、変わりはしない」

ふらつくレッドの体を、ナツメが慌てて支える。レッドはありがとうとナツメへ微笑む。

「レッド……、せめて、あなたをこのまま支えさせて。倒れないように……」

ナツメの涙が被った願いを、レッドは優しく受け入れた。

サカキがポケモンの回復を完了させる。

そして初めて、笑顔をなくしてレッドに対峙する。

「……レッド君。私は君を見誤っていた。君は私の片腕候補では決してない。今持てる私の全てを持って君を敗者に落としめなくてはならない、私の敵だ」

レッドは笑った。その敵意、バトルでもってサカキの全力を後押しするならばこれ以上のことはない。

最後に、レッドは振り返って自らのポケモン達を見渡した。

「皆、行けるか?」

「グオオオオオオオオオ!!!」

一際声量があるギャラドスの雄叫びが響いたが、レッドの全てのポケモンが沸騰する激情で叫んでいる。

皆思いは同じ、正々堂々と戦い、勝つ。


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