過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/08/03(日) 00:42:54.20 ID:cwKbWwke0
「お主、動かん方がいい」
「!?」
レッドは覆面の男に言われ初めて気づいた。レッドの背後にポケモンの気配がある。
「ドガア……」
(ドガース!? いつのまに!?)
「ポケモンを出して拙者達の邪魔をするのはやめてもらおう。さあ、荷物を全て出した後は両手を上げて跪くのだ」
「くそっ!」
レッドが見ているしかないなか、パンクルックの男たちは持ち物を覆面の二人に回収され、今度は手足を縛られた上目隠しをされた。
「よし、後はいつも通りに」
「うん、行けズバット!」
少女がズバットに命令すると、ズバットがサイクリングロードの地面すれすれを攻撃した。レッドが注意深く見ると、細い紐のような物が地面に落ちている。
(あれは……ワイヤー? 地面に張られていたのか?……!)
レッドは自分が海に投げ出された時の事を思い出した。確かあの時、自転車が地面に張られたワイヤーで……。
「終わったよ、ちちうえ」
「うむ。少年も気づいたようだな。ドガース、戻れ」
レッドの後ろにいたドガースが覆面の男のモンスターボールに戻る。
「あのワイヤーは、彼らが張っていたんですが?」
レッドはもうポケモンを出す気はなかったが、覆面の者達を見る眼は険しい。
「そうだ。奴らはこのサイクリングロードを根城にする暴走族。ふっ、暴走するだけならまだしも奴らは、コースにワイヤーを張って利用者が飛び上がるのを面白がっている上、けが人が出ても通報せずに荷物を強奪する始末。少年だって、拙者達がいなければ命が危なかっただろう」
「……そのことについては、感謝します。彼らが悪い人だとういうのも。しかしそれは、ジュンサーさん達の役割では?」
「ジュンサーなんて!」
覆面の少女が叫ぶ。覆面の男はすぐに少女をいさめる。
「よせ。少年の言う事もわかる。だが、現状ジュンサー達の動きを待っていても被害が広がるばかり。現に彼らはこの霧を利用してワイヤーを張って獲物を待っていた。我らが海上から潜入して虚をつかねば、捕まえるのは難しかっただろう」
「……確かに。彼らはこれから?」
「船に乗せてセキチクシティに運ぶ。その後はこいつらの悪事の証拠をまとめて一緒にジュンサー達の元に引き渡す。匿名でな」
覆面の者達が慣れた様子で男たちをポケモンで船に運んでいく。
「さて、少年。ここから自転車で下に降りていけばセキチクシティに行けるが、どうする?」
「……俺も、乗せてくだい」
「? なんで乗るんだ?」
少女が不思議そうに言ったが、男は特に気にした様子はなかった。
「いいだろう」
パンクルックの男二人が増え、また船が海上に出る。レッドは船に揺られながら、思案にふけっていた。
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