過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:50:26.09 ID:Ne1PSPPI0
(違う……)
「……悲しいけど、これもポケモンバトルネ」
マチスの顔から好戦的な笑顔が消えていた。ただ、戦場で傷を負う相手を介錯するようにライチュウに命令を下す。
(違う)
ライチュウが帯電し、マチスの命令を待つ。フシギソウは動かない。
(違うよなフシギソウ)
「ジ・エンドネ。ライチュウ! 10万ボルト!」
特大の電光がフシギソウへ走る。
『おめでとうレッド君。こんな清々しいバトルは久しぶりだった』
『中途半端な所であきらめちゃだめよ! レッド!』
『"その先にある喜びを、大切な仲間と共に"。……その心を忘れなければ、ポケモン達はきっと、応えてくれますよ』
(俺達のバトルはっ! なによりも強靭な……絆の証だあ!!)
「……今だあ!! フシギソウ!!」
フシギソウの眼がかっと開き、フシギソウの体から伸びていたつるのムチが脈動する。
(ワッツ!? あの動きは何ネ!? ……あ!)
フシギソウのつるのムチはしっかりと発動していた。しかし目的は攻撃ではなく、地面。地面に突き刺さったつるのムチが地表をすくい上げるように張り巡らされ、一気に跳ね上がる。
(地面を、めくり上げる!!)
つるによって繰り上がった地面がフシギソウの前面に展開され、電撃と相[
ピーーー
]る!
『なっなんだ!?』『いつあんな命令をしたの!?』『あのフシギソウ、痛くないのか……?』
「……すごい!!すごいよお兄ちゃん!フシギソウ!!」
「こ、こら……!」
「頑張れー!!」
地面と電撃の衝突でライチュウとフシギソウの間に砂埃が舞う。レッドは畳み掛ける。
「はっぱカッター!!」
「フッシー!!」
「ラィィ!?」
「オーノー!?」
砂塵を切り裂き現れたはっぱカッターがライチュウに直撃する。
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