過去ログ - 八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/13(日) 20:54:33.90 ID:bUv+jJwJ0

雪ノ下の瞳がじわりと滲んでいく。


「それはさ、多分友達とかそういうのに対するもんだと思うんだよ」

「……それはないわ。由比ヶ浜さんがいるもの」


雪ノ下は友達がいない。
であるなら、友人に対する信頼や友情といった感情を恋愛感情と勘違いしている可能性は十分にある。
たしかに同姓の友達なら由比ヶ浜がいるが、しかし男は一人もいないだろう。


「男と女は違うよ。男女間の友情ってのは、巷で存在が議論されるほど特殊なものだ。だから、恋愛感情と錯覚したとしてもおかしくはない」

「たとえそうだったとしても、私はあなたを」

「もし俺とお前が付き合ったら!」


雪ノ下がビクンと震える。
今にも泣き出しそうな顔で、肩で息をしている。
吐息がこちらまで聞こえてきて、そこでようやく、自分が大きな声を上げていたことに気がついた。
見つめる瞳は、今にも壊れてしまいそうで。
それは仔猫のように弱々しく、いつもの女王然とした姿は影も形もない。


「いや、なんでもない」




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