過去ログ - 八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」
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2014/07/16(水) 20:01:23.97 ID:kjt7MoXK0
ふと、電気がついていないことに気がついた。外は夜の帳が下り、辺りは真っ暗で何も見えない。
しかし、電気をつける気力すら湧いてこなかった。
「どうでもよかったはずだろ。雪ノ下とどうなろうが、由比ヶ浜とどうなろうが、奉仕部がどうなろうが、俺には関係のない話なはずだろう」
振り返ってみればみるほど、自分の行動が不可解でならなかった。
さんざん忌み嫌ってきた慣れ合いを肯定するようではないか。
雪ノ下の告白を勘違いだと、好意ではないと否定することに何の意味がある。
由比ヶ浜や奉仕部の行く先を憂う必要などどこにある。
俺はそんな、嘘で塗り固めた関係が大嫌いだったはずだ。許せなかったはずだ。
最初に雪ノ下と友達になろうとしたのは、彼女に自分に近いものを感じたから。
今日雪ノ下と友達になろうとしたのは、彼女が自分と違うということを知ったから。
そんな彼女をもっと知りたいと思った。まるで違う二人だからこそ、俺が夢見ていた本物になれる気がして。
それなのに、雪ノ下から歩み寄ってくれたとき、俺はそれを否定し、拒んだ。
……もう、何もわからなくなってしまった。
今まで変わることのなかった、唯一無二で不変の存在であったはずの自分自身すらわからない。
生まれて初めて自分がわからなくなった。
「俺って何だっけ」
「知らないよ」
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