1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/13(日) 22:00:24.55 ID:7G5TlUsCo
嘘嫌いや短編集よりもわりと前の話
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/13(日) 22:01:12.23 ID:7G5TlUsCo
老魔女ヘレナは不機嫌だった。
もともと気難しい性格というのも大きいが、他にも理由はあって一つ一つ挙げていけばきりがない。
住居にしている風車小屋の機構がうるさくてよく眠れていないのもあるしこの頃腰やら肩やらが痛むのも気に入らない。
目が弱ったせいで本を読むのにも苦労しだすとイライラは最高潮に達した。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/13(日) 22:02:15.72 ID:7G5TlUsCo
ヘレナは冷たく返して孫娘をじろじろと観察した。
「すりむいたのはここだよ?」
そう言って彼女が見せてくる肘を、しかしヘレナは見ていなかった。
「どこだい?」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/13(日) 22:02:51.97 ID:7G5TlUsCo
「そう、いい子だ」
ヘレナがうなずくともう傷の痛みやらを忘れたかのようにミナは「あたしいい子!」と笑った。
ヘレナの頬がひきつるがそれには気づかなかったようだ。
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