46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:30:39.33 ID:TmyX6+Eao
「おかわりはいる?」
「いらん」
そう言ったのだが結局あと三杯ほど食べることになった。
やっぱりまずい。しかし不思議と悪い気はしない。
それからミナは水を桶に汲んできてタオルを絞った。
ヘレナを寝かせてその濡れタオルを額に乗せる。
その一連をヘレナは不思議なものを見る心地で眺めていた。
これは魔法だろうか。
「ところでお婆ちゃん、これ」
「ん?」
ミナが差し出してきたのは小さな紙の包みだった。
見覚えがある。自分はこれを知っている。
無言でそれを見つめているとミナはおずおずと言ってきた。
「あのね、お薬ないかなって引き出しを探してたら見つけたの。お婆ちゃんに渡さなきゃって思ったの」
勝手なことしてごめんなさい、と彼女は頭を下げた。
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