47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:31:21.46 ID:TmyX6+Eao
「いや……構わないよ」
彼女は小さく首を振った。
孫娘は顔を輝かせた。
「よかったぁ……」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:32:11.61 ID:TmyX6+Eao
(……まったく。あの馬鹿娘からどんな話を聞いたのやら)
キーナは絶対にヘレナのことをよくは言わなかったのだろうから不思議ではある。
あの頭の悪い孫娘のことだ、独自のトリッキーな解釈を加えたことも十分あり得る。
いや実はキーナがヘレナのことを悪く言わなかったのかもしれないが……まあなんでもいい。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:33:06.96 ID:TmyX6+Eao
胸の奥が鈍く痛む。
指輪は幸せだった日々の残滓で、それを失ったという傷跡で、泣けなかったあの日の後悔だった。
自分はその痛みを綺麗に包んで、しまいこんで、忘れてしまいたかったのだ。
だがヘレナが探していたのもその痛みだった。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:34:10.70 ID:TmyX6+Eao
子供が大人になる不思議。
誰かが誰かを好きになる不思議。
誰にも解明できないことで。
ならばそれらはきっと、魔法なんだろう。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:34:45.43 ID:TmyX6+Eao
おわり
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/16(水) 19:31:15.99 ID:j9ltMIbK0
乙乙
つまりおばあちゃんはツンデレだったわけだな!
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/16(水) 20:00:56.96 ID:x+JjUjaN0
乙
猫の死から涙を涸らしたのか…
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/16(水) 21:53:07.31 ID:TmyX6+Eao
今更だけどお読みいただきありがとでした
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/16(水) 22:30:08.53 ID:j9ltMIbK0
そういや前スレで動物と話せていたのも森の中での出来事だったけど、成る程そういう事だったのか。
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