過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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906: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/03(月) 22:18:10.95 ID:iEtpB3Hd0
天龍「何・・・言ってんだ・・・龍田・・・」

モノクマ「吊り橋効果の本当の意味は好きな子を突き落して永遠に自分のものにしちゃうってことだよ?」

天龍「いや違うだろ・・・」

モノクマ「人生はね、必ずしも教科書通りにはいかないものなの。悲しいけどこれ恋愛なのよね」

反論が出来ない。

モノクマ「早い話がチャンス。絶好の機会。ここで殺せばもう誰にも取られない。ビックボーナスで永遠ラッシュ突入だよ?」

モノクマ「最期に微笑んだのが天龍。名前を呼んでくれたのも天龍。いいじゃん。感動ものじゃん」

だんだんと確証が持てなくなり始めた。

---正しくはない。そんな訳ない。

---でも、龍田が言ってるからいいのか?

---違う。これは龍田じゃない。

---これはモノクマ。そう、モノクマだ。

モノクマ「それに治しちゃってもいいのかな?元気になったら君が仲間に何をしたか知られちゃうかもよ?」

天龍「・・・ッ」

モノクマ「友達とともに過ごした楽しい楽しい艦隊生活の記憶を消して殺し合いさせるなんて最悪だよな。やっぱ人も艦娘も変わんないんだね。残酷性って奴はさ!・・・って吹雪サンに責められるかもよー?」

天龍「それは・・・」

モノクマ「うぷぷ・・・。それとも皆殺しにする?君と吹雪サン以外が死ねば死ぬまでここで生活できるよ?そうなると軍法会議も機能しないし「進級」させて外に出すのもいいかもね」

天龍「違げーよ・・・!」

モノクマ「記憶を消す前に戻ってどうすんのさ?別に吹雪サンと付き合ってた訳じゃない。一方的に見てただけじゃん。ってか教えてあげようか?吹雪サンが好きな人・・・それはねー・・・」

天龍「あ・・・ああああ・・・」

天龍は無視を選び、無言のまま手帳を探そうとする。

モノクマ「あ、手帳には血液型は書いてないよ。でも!教えてあげようじゃあないか!」

モノクマ「吹雪サンの血液型はB型だよ!」

その瞬間---怖れや敵意と言った感情が霧散する。

天龍「ありがと!龍田!」

何の迷いもなくモノクマに背を向け輸血パックを保冷棚から取り出す。

天龍(21日・・・大丈夫だな。後は少しの鋼材と油が入ってるからいけるぜ!)

そんな様子を見てモノクマの表情がほんのわずかに引き攣った。

モノクマをよく知る者が今のを見たら驚きの表情でこう言うだろう。

---「あのモノクマが「ドン引き」している・・・?」

「残念すぎんぜ・・・」

そのつぶやきは戦場で鍛えた天龍にさせ届かない声だった。

モノクマはため息をすると「・・・「超艦隊級の絶望」である君が希望を持つのは勝手だよ。けどがっかりした。言っておくけど「絶望」と「がっかり」は全くの別物だからね?ライト兄弟の飛行機とF-35くらいの問題だからね?」

恐れが全身を駆け巡る。何故。半分は「絶望」としての本能。もう半分は姉としての本能。モノクマの奥に居る龍田が自分に対して苛立っていることを。

天龍「何・・・怒ってんだよ・・・?裏切ったからか?龍田の期待通りに殺さなかったからか?」




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