過去ログ - 先輩「そこから見えるのは、どんな景色ですか?」
↓
1-
覧
板
20
19
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/07/16(水) 00:29:25.12 ID:8oJAdiKmo
◇
彼女が部誌に寄せたのは一本の掌編小説だった。
あるいは小説と呼ぶのは間違いかもしれない。散文詩とでも呼ぶべきかもしれない。
主人公である「わたし」は「庭」にいる。
光る木々の庭。
その庭では、「子どもたち」が遊んでいる。
錆びた廃バスの秘密基地、柱に蔦の絡まった、古い西洋風の東屋、涸れた噴水に投げ込まれた鈍色のコイン。
魚のいない池と、鮮やかな緑の苔に覆われた地面。すり減ったペーブメント。粉々に砕けた鏡の破片。
森に囲まれた、木洩れ陽の庭園。
風が吹くたびに、枝葉の隙間から覗く空の光が揺らいで、きらきら輝いているように見える。
そんな景色がずっと続いているのだ。
白い服を着た「わたし」はその庭の「子どもたち」の一員だった。
そこでは何をするのも自由だった。
「子どもたち」に何かを強いる者も、「子どもたち」をどこかに導く者も、そこにはいない。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
451Res/377.85 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 先輩「そこから見えるのは、どんな景色ですか?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1405436899/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice