過去ログ - 先輩「そこから見えるのは、どんな景色ですか?」
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2014/09/14(日) 00:09:51.18 ID:0hdGdTKHo
言い方が悪かったのかもしれない。そう思って、言葉を選びなおす。
「みたいです、っていうか。好きです」
以下略
432
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2014/09/14(日) 00:10:24.91 ID:0hdGdTKHo
「人違い、とかじゃなくて?」
「……目の前にいる人を、どうやって間違うんですか」
以下略
433
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2014/09/14(日) 00:10:51.10 ID:0hdGdTKHo
「……ちょっと、考えさせて」
先輩は、そう言ってから、あっというまに俺に背を向けて、屋上を去っていった。
扉が閉まりきるより先に、彼女の後ろ姿は見えなくなった。
以下略
434
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2014/09/14(日) 00:11:20.61 ID:0hdGdTKHo
◇
その日のうちに、俺は小説を書き上げた。
すらすらと、とはいかなかった。
以下略
435
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2014/09/14(日) 00:12:09.54 ID:0hdGdTKHo
◇
予定よりも早く完成された部誌は、予定よりも早く図書室に置かれることになった。
顧問は完成した部誌を見て、満足そうに何度も頷いていたけど、彼が内容に目を通しているとは思えなかった。
以下略
436
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2014/09/14(日) 00:12:57.48 ID:0hdGdTKHo
◇
十一月の半ばを過ぎた頃から、森里は俺に何枚かの写真を見せてくれた。
路地裏の写真、街並みの写真、海の写真。つまり、風景の写真だ。
以下略
437
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2014/09/14(日) 00:13:33.04 ID:0hdGdTKHo
◇
枝野の書いた小説は、枝野の川柳をそのまま小説にしたような話だった。
ふてくされて眠り込んでいる熊、それでも熊の気持ちなんておかまいなしに、風が吹いて、熊は目をさます。
以下略
438
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2014/09/14(日) 00:13:59.40 ID:0hdGdTKHo
◇
「部誌なんて作ったの? 文芸部」
以下略
439
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2014/09/14(日) 00:14:42.92 ID:0hdGdTKHo
売り場に戻ってきたかと思えば、彼女は思い出したみたいな調子で俺に質問を投げかけてきた。
「そういえばさ、佐伯はなんで、今のタイミングでバイト始めたの?」
以下略
440
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2014/09/14(日) 00:15:09.70 ID:0hdGdTKHo
「で、どうして?」
「じゃあ、俺も黙秘」
以下略
441
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2014/09/14(日) 00:15:36.27 ID:0hdGdTKHo
◇
ある日の放課後、千歳は部室に、ひとりきりでいた。
以下略
442
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2014/09/14(日) 00:16:04.22 ID:0hdGdTKHo
◇
あっというまにテストが終わって、冬休みが来た。
休み中の部活のスケジュールはだいたい平日で、バイトには問題なく出られそうだった。
以下略
443
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2014/09/14(日) 00:17:12.26 ID:0hdGdTKHo
◇
一応大丈夫な計算だったけど、初任給はちゃんと間に合った。
以下略
444
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2014/09/14(日) 00:18:27.36 ID:0hdGdTKHo
◇
森里と一緒に、男だけのクリスマスや大晦日や初詣を楽しんだ後、学校が始まった。
大澤の方は、西村と上手いことやってるらしかった。
以下略
445
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2014/09/14(日) 00:20:18.56 ID:0hdGdTKHo
「や」
マフラーで口元を隠して、カーディガンを羽織った、ひなた先輩がそこに立っていた。
以下略
446
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2014/09/14(日) 00:21:19.53 ID:0hdGdTKHo
◇
十二月に俺たちが作った部誌の編集の担当は大澤だった。
以下略
447
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◆1t9LRTPWKRYF
[saga]
2014/09/14(日) 00:21:59.16 ID:0hdGdTKHo
おしまい
448
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[sage]
2014/09/14(日) 01:29:35.95 ID:AE8AwxRp0
乙!
貴方の作品を初めて読んだのもいつかの夏でした。また会える日まで待ってます。
449
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[sage]
2014/09/14(日) 16:59:21.91 ID:R8aIp5yHO
いい意味で引き込まれるけど入り込めないというか不鮮明でもどかしい感覚
面白かった 乙です
450
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2014/09/14(日) 23:46:20.65 ID:sPsLLVXRo
乙
451
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2014/09/15(月) 00:16:45.36 ID:v06/UjOfO
面白かったよ
お疲れさま
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