過去ログ - 先輩「そこから見えるのは、どんな景色ですか?」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 00:09:23.45 ID:5EAW9f05o

 俺は溜息をついてから、机の上に目を向けた。

「……これ、忘れてったな」

以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 00:10:07.39 ID:5EAW9f05o

 それから何分も立たないうちに、「わたしも帰るね」と言って、「みさと」は部室を出て行った。
 扉の閉まる音。
 
 うちの文芸部は自他ともに認める「ゆるい」部活で、部員はいつ来ていつ帰ってもいいことになっている。
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 00:10:46.76 ID:5EAW9f05o



 大澤は学校を休んでいて、後輩は今日も今日とて部室に顔を出さない。
「あかね」と「みさと」は出て行ってしまった。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 00:11:25.05 ID:5EAW9f05o
つづく

39-5 「ひなた先輩さえも。」 は、誤り。 


47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/17(木) 08:12:40.21 ID:TC31xK+Uo
屋上さんの人っぽいな
期待


48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 23:51:40.53 ID:5EAW9f05o



「えっと、みんな、本当に帰っちゃったの?」

以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 23:52:24.33 ID:5EAW9f05o

 どうして? と、先輩の目が問いかけてくる。そんなの知るわけない。

「さあ。高いところが好きだって言ってましたけど」

以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 23:53:30.38 ID:5EAW9f05o

 ひなた先輩は、黙ったまま部室を見回し始めた。

 昨日までの散らかりようと打って変わって、今この場所はとても綺麗に整頓されている。
 その分だけ人の気配も足りない。窓の外の秋の景色と相まって、部室の風景はもの寂しく見えた。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 23:54:14.41 ID:5EAW9f05o

「きっと、今日はたまたまだよ」

 ひなた先輩は、暗くなりかけた空気を振り払おうとするみたいに明るい声を出した。
 不器用なようで器用な人。不器用なようで器用な人。たぶんどっちもあてはまる人。
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 23:55:10.93 ID:5EAW9f05o

 頭ではそうわかってるのに。
 どうしてみんないなくなってしまうような気がするんだろう。

 気をつかってくれたのかわからないけど、ひなた先輩はそれからしばらく雑談に付き合ってくれた。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 23:56:04.82 ID:5EAW9f05o



 ひとりきりの部室でパイプ椅子に腰をかけたまま、俺は身じろぎもせずに本を読んでいた。
 ちょうど読んでいたのは「夏への扉」だった。
以下略



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