過去ログ - 上条「ようこそ、クソッタレな日常へ」
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◆i7biGkIsHE
[saga]
2014/07/16(水) 21:46:50.33 ID:GVn09BIx0
「ネットで噂の『守護神』にレベル4の『空間移動』、極めつけは学園都市第三位の『超電磁砲』か。 こりゃまた上も随分と奮発したもんだな」
目の前に立つ少女達のプロフィールを眺めながら、男は何が面白いのか口の端を吊り上げる。
それに対して緊張から身体を縮こませる者、男に対する反感を表情に浮かべる者、そしてこの世の全てに絶望したかのように憔悴した者と、三人の少女達は三者三様の有り様を見せていた。
「これからわたくし達はどうなるんですの?」
男に対する敵愾心を滲ませていた少女が口を開く。
隙あらば今すぐにでも男に対して襲い掛かりそうな不遜な態度。
しかしそうしないのは少女がまだ自分達の置かれた状況を把握できておらず、何より男にその隙が見つからなかったからだ。
特に男が警戒して身構えている様子は見られない。
ただ『風紀委員』と呼ばれる治安維持組織で培われた少女の勘が、男に対して不用意に手を出すことへ警報を鳴らしていた。
「下手な真似をしなきゃ殺されるようなことはねえよ。 お前らが回収されたのは再利用するだけの価値があるからだしな」
「これから私達は何かさせられるということですか?」
「そういうことだ」
身体を強張らせたままの少女の問いに男は頷く。
まるで値踏みするかのようにマジマジと見てくる男の視線に少女はますます身体を小さくした。
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