過去ログ - 上条「ようこそ、クソッタレな日常へ」
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25: ◆i7biGkIsHE[saga]
2014/07/18(金) 00:05:45.63 ID:pfXAx2oK0




「ただいまー」


 そして昼の十二時を過ぎた頃、ここの主である上条が帰ってくる。
 ここが本来の居場所でないと思っている御坂にとって「ただいま」というのは違和感しかないが、それを上条に言っても仕方ない。


 「ったく外に出る許可は出してるんだから、必要なもんは自分で買ってこいって」


 よほど重いのか大きく膨らんだビニール袋はテーブルに置かれると同時にズシンと音を立てる。
 中には上条に何が必要か聞かれた際に御坂達が要求した日用品が入っていた。


「いくらなんでも警戒心がなさすぎるんじゃありませんの? もし外に出て、わたくし達が逃げ出すようなことがあれば……」


「そんな真似してどうなるか分からないほど、お前達が馬鹿じゃないって信じてるんだよ。 現に俺がいない間も、お前達は逃げてないだろ?」


 上条の指摘に白井は言い返すことができない。
 言われなくとも本当は三人とも分かっているのだ。
 いくら足掻こうと自分達の力だけでは、学園都市から逃げ切ることなどできない。
 この一ヶ月で学園都市の裏を知れば知るほど、淡い希望すら御坂達は抱けなくなっていった。


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