過去ログ - 上条「ようこそ、クソッタレな日常へ」
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3: ◆i7biGkIsHE[saga]
2014/07/16(水) 21:50:09.45 ID:GVn09BIx0
 男の言葉に二人の少女は悔しそうに口を結ぶ。
 目の当たりにしてしまった自分達が住む街の現実。
 まだ具体的に男から話を聞いた訳ではないが、二人とも自分達がどのような場所に堕ちてしまったのか察しがついていた。


「……私はどうなってもいい。 だから黒子と初春さんは解放してくれない?」


「お姉様っ!?」


「私一人で黒子の分も働くし、初春さんほどじゃないけど電子機器の扱いにも精通してる。 二人が抜ける以上に、私一人でも絶対役に立つから!」


「駄目だね」


 しかしそんな少女の提案を、男は僅かも思推することなく一蹴する。
 そして呆れたと言わんばかりに、大きく溜息を吐いた。


「何を勘違いしてるが知らねぇが、お前らが殺されてないのはまだ利用できる価値があるからと言った筈だ。 学園都市の闇を知っちまった人間をみすみす見逃す筈がねえだろ?」


「……」


「俺を殺して逃亡しようっていうのもお勧めしない。 間違いなく統括理事長の逆鱗に触れる羽目になるからな」


「あなた一体何者ですの?」


「……ただの飼い犬さ。 とにかくお前が一人でいくら働こうと、他の二人を解放することはできない」


「お願いします! 本当に何でもしますから!」




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