過去ログ - 【安価&コンマ】新たな魔法使いが生まれた【仮面ライダーウィザード】
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449: ◆aGwfZTc7eA[saga sage]
2014/11/17(月) 00:38:01.83 ID:LuI9ggxo0
「――!!」
「"ファントム"だっ!!」

カラステングの様子が変わった事を察したウォーロックが拘束を解き、離れようとしたとほぼ同じ時、
再びカラステングの背中から黒の翼が開き、距離を取ろうと行動したウォーロックを吹き飛ばす。
先に回避行動に入っていた為、空中側転が取れ体勢を立て直せたウォーロックは上に飛んだカラステングの姿を追い、
視線を上にやり――放たれた弾丸を弾き、避け、掴み、落とした。 翼を動かし、約5m上の空にて長銃を構えるカラステング。
両腕を力無く下げ、自身を見上げるウォーロックを見下ろす彼の嘴が、開く。

「すまないな、銃は苦手なのだ」
「――"最後"に、二つ聞こう」
「ほう――何かな?」

ウォーロックの気配の変化を察し、長銃を放り消し、鉄の旋棍を新たに取り出し構えるカラステング。
【インパクト】の指輪を外し、新たな指輪へと付け替えながら、ウォーロックが問い掛ける。

「このまま戦いを止め……我々を見逃すつもりは起きないのか?」
「起きないなぁ、俺は貴様との戦いを求めているのだから」
「もう一つ……この島には、後何人ファントムが居る?」
「ふん――力づくで聞き出すんだなっ!!」

先手を取って、カラステングが動き出す。
動じぬウォーロックに一気に迫り旋棍を突き出すも腕一本で防がれ、逆に掌底で体が高く上がる程に突き上げられた。
即座にウォーロックが【ワーロック】の魔法を発動、右腕に弓型の光刃を形成し、跳躍。
カラステング目掛け、その刃を振り下すも――

「っ、何!?」

必殺の刃がカラステングを斬る事は無かった。 手刀が触れる前に、カラステングが二つに"分かれた"為だ。
つまり、カラステングが一体増えたと言う事――着地し、光刃を解くウォーロックに一間遅れて、翼を畳んだ二体のカラステングが着地する。

「「ふっふっふっ――この程度で驚かれては困るぞ、ウォーロック!!」」
「…………」

二体のカラステングから、一体ずつカラステングが分かれ、分かれたカラステングからもう一体ずつカラステングが分かれた。
ウォーロックを囲む様に"六体"のカラステングが其々、別の得物を取り出し構え、ウォーロックの隙を伺っている。
――大太刀が一、小太刀二刀が一、長槍が一、旋棍が一、鉄扇が二。

「…………」

徐々ににじり寄ってくるカラステング達に対し、ウォーロックは構えない。 不動の姿勢のまま、動かない。
そうしてる間に、其々のカラステングが己の得物の得意距離まで詰めたきたが――ウォーロックは身じろぎせず、動かない。
――風が吹き、数枚の木の葉を落とす。 その内の一枚が、ウォーロックの眼前に落ちて来た瞬間。

「「クアァァァッ!!」」
「っ!!」


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