11: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:35:29.72 ID:ejWaZZVNo
「どうして? 理由が必要なの?」
「当たり前なのです。人が何かを強く意識的に行おうとするなら、そこには必ず理由があります」
ふぅ、とため息をつく彼女は、年よりもだいぶくたびれて、そして達観しているように見えた。
「なぎさにとって、この世界そのものには、チーズくらいしかまともな未練はありません。
あの日、力尽きて救済されるまで、辛かったり悲しかったり苦しかったり、そんな体験ばかりだった。
せいぜい少し気にかかるのは、両親、それとマミさんが元気だったらいいな、ってことくらい」
「…………」
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