75: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:34:41.57 ID:+4t1wRMgo
〜☆
残照が赤黒く空と雲を塗りつけていた。
彫刻などの飾りはないシンプルで大きな噴水。
下に行くほど広くなる四つの受け皿に、順々受け止められた水が流れ落ちてゆく。
その水の遊び場を中央に据え、深くくぼんだ広場。
先ほどから点灯を始めた青白い街灯が、広場と、広場へ続く道に幽玄な趣を与えていた。
「私、巴さんみたいになれたらそれで十分、やりたいことをやれてるんじゃないかなって思うんです」
くぼみに下るなだらかな階段の手すりに背中をもたれて、二人並び立つ私たち。
今日の魔獣のパトロールが一息ついて、しばしのリラックス。
魔法少女候補としてそのパトロールを見学する私と、ベテラン魔法少女の巴さん。
110Res/69.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。