77: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/28(月) 21:39:39.13 ID:+4t1wRMgo
私は己の心臓の辺りに手を当てた。
その鼓動は手に伝わらなかったけど、そんなことは重要じゃない。
苦しくないんだから、正常に動いてることくらいは私にもわかる。
重要なのは、そこに私の、私だけの心臓があるということだった。
「なのに私はこんなにも無力で、ずっと弱いままで、情けなくて……。
だから何かできることがしたい。私なりに、誰かのためになれることをできるようになりたい」
「誰かのために、ってだけなら、魔法少女にならなくてもできるわよね?
暁美さんはちゃんと学校に通えるようになって日も浅いし、当然今は大変かもだけど、これから先がある。
ちゃんと魔法少女にならない道についても考えてみた?」
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