109: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:47:34.79 ID:+UbDGApgo
魅音「………」
圭一「………」
手を繋いだまま、お互い無言で歩き続けるあたしと圭ちゃん。
110: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:49:38.06 ID:+UbDGApgo
圭一「………っ!?」
ふと、圭ちゃんが突然繋いでいた手を離して立ち止った。
魅音「ど、どうかしたの、圭ちゃん?」
111: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:51:01.63 ID:+UbDGApgo
圭一「……その、ひとつ聞いていいか、魅音?」
魅音「な、なに?」
圭一「その、他の部員に声を掛けずに、わざわざ俺だけを誘ってしかもそのゲーム屋に行くって言うのは……何か、考えがあってのことか?」
112: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:54:33.67 ID:+UbDGApgo
魅音「な、何?あのゲーム屋、圭ちゃん嫌い?」
圭一「いやいや、そんなことはないぞ?ただ、その……その店に、魅音と二人で……ってのは、だな……」
魅音「………っ!!」
113: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:57:45.25 ID:+UbDGApgo
魅音(そうだよ、ちょっと考えたらわかることじゃんっ!!)
あの店は、前にゲーム大会のお礼ってことで店主から配られた人形を、圭ちゃんがあたしに渡してくれたことがあったっけ……。
あの時は、圭ちゃんには『女の子』としてではなく、『親友』として渡すって言われて、あたしもそう言う事にして受け取ったけど。
114: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:59:49.75 ID:+UbDGApgo
圭一「あー……と……だな。魅音?」
魅音「へっ!?な、何!?」
圭一「もしかして、今日のこれは、そのー……」
115: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 23:01:58.92 ID:+UbDGApgo
圭一「……わざわざ呼び出して待ち合わせして、二人で飯食って、買い物に行くって……やっぱり、そういう事だったのかなー……なんて……さっきまで、手も繋いでたし……」
圭ちゃんの指摘の半分以上は、詩音との話し合いでこうしようと決めたものだった。
詩音曰く。
116: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 23:03:57.86 ID:+UbDGApgo
魅音「う、うん……実は……ね、そうなんだ……」
だから、素直にそう答えることにする。
魅音「詩音に相談して、色々教えてもらって……」
117: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 23:06:31.26 ID:+UbDGApgo
圭一「……〜〜〜……えぇい、俺も男だっ!!」
気合いを入れるように両手で頬をバシンと叩くと、圭ちゃんはあたしの手を握って来る。
魅音「けっ、圭ちゃん!?」
118: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 23:09:25.27 ID:+UbDGApgo
――――――
Side-詩音
詩音「お疲れ様、悟史くん!」
119: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 23:15:55.71 ID:+UbDGApgo
悟史「えーと……そう言えば試合前は気付かなかったけど、魅音と圭一は来てないんだ?」
詩音「ああ、お姉と圭ちゃんなら今頃は二人でよろしくやっていると思いますよ」
悟史「……えっ」
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