過去ログ - 玄「ちょっぴり不思議な夏休み」
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11:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:56:19.92 ID:IIy9Ia5F0
玄「うう……」

迷ってしまった。

私の記憶力は思ったよりも高くなかったようだ。
以下略



12:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:56:59.45 ID:IIy9Ia5F0
そう考えると気が楽になってきた。穏乃ちゃんたちを心配させてしまうのは少し気にかかるけど、まぁきっと大丈夫。

山頂まではまだそこそこあるだろうけど、それほどきついわけでは無いだろう。

雑草の中を歩き、茂みを掻き分け、時に転びながら私は進んだ。
以下略



13:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:58:23.41 ID:IIy9Ia5F0
獣道、という程荒くはなく、しかし整備されているとも思い難い、何とも言えない道。

既に迷っている私に怖いものは無かった。その不思議な道へと一歩、踏み出す。

道を進むにつれて、見覚えのない風景へと変わっていく。こんな場所があったのか、と心の中で感嘆した。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/27(日) 20:13:41.70 ID:h2ScRIcL0
見ているぞ!!


15:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 20:23:36.55 ID:IIy9Ia5F0
何やら妖しい雰囲気を醸し出すその岩穴に、自然と足が吸い込まれていく。

私はしゃがみ、体勢を低くし、少しずつ前へ踏み出していく。

一歩、また一歩。
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16:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 20:24:24.38 ID:IIy9Ia5F0
恐怖が勝った。私は引き返そうと、体を捩った。

玄(ん?)

右端の壁に顔が当たった時、その先の微かな光を見つけた。それは、出口がすぐそこにあることを意味していた。
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17:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 20:25:20.91 ID:IIy9Ia5F0
鳥の囀り。ざわめく木々。

僅か十数メートルの距離だったにも拘らず、まるで全く別のところに来たような感覚を覚えた。

玄「なんだかすごく苦しい感じがするや…ん?」
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18:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 20:45:04.29 ID:IIy9Ia5F0
そっと拾い、先ほどの黄色い花と共に手に握る。

私は周囲を見渡した。

玄(……何かが変)
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19:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:18:41.11 ID:IIy9Ia5F0
の手から、自然と石が滑り落ちた。

いけない。私は垂直に腰を落とし、石を拾おうとした。

――――わかった。
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20:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:19:12.67 ID:IIy9Ia5F0
石はほぼ球体であった。そしてここは『山の上』のはず。

ここが山なら、落ちた石は追って拾わねばならないはず。

なぜって、ここが山なら、今私が立っているここは斜面でなければならないから。
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21:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:20:03.45 ID:IIy9Ia5F0
私の体を寒気が走り抜けた。

―――ここは、さっきまで私がいた山じゃない。

別の、どこか。
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