過去ログ - 玄「ちょっぴり不思議な夏休み」
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2:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:37:00.78 ID:IIy9Ia5F0
穏乃「あ、そうです玄さん。これからちょっと山に行きません?」

玄「むむ?突然どうしたの?」

穏乃「久しぶりに山の『小屋』に行ってみたくなって!」
以下略



3:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:38:33.11 ID:IIy9Ia5F0
灼「私はこれから店の装飾があるから遠慮す…」

宥「わ、私も寒そうだから遠慮するね」

憧「相変わらず宥ねえは寒がりだね〜」アハハ
以下略



4:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:42:30.44 ID:IIy9Ia5F0
『小屋』。

昔――といってもこども麻雀クラブにいたころだから4・5年前だけど、私はよく穏乃ちゃん、憧ちゃんと一緒に学校横の山で遊んでいた。

山を一1・2キロ程登ったところに、すこし平らに均された広場のような場所がある。
以下略



5:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:47:24.70 ID:IIy9Ia5F0
一日中遊び呆けて、疲れて、夜になって。

誰となく広場に寝転がり、三人で頭を中心に放射状に寝そべって。

深い藍色の中、鈍く光る星を数え、下らないことで笑みを溢して。
以下略



6:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:48:05.93 ID:IIy9Ia5F0
……次の日、三人とも穏乃ちゃんの家に集められて、一堂に会した親たちにこっ酷く怒られたっけ。

「子供だけで野外に泊まって、クマにでもあったらどうするんだ」って。あのときのお父さんはとっても怖かった。

そんな『小屋』だけど、こども麻雀クラブが無くなって、憧ちゃんはもちろん、穏乃ちゃんともあんまり関わらなくなってからは一度も行っていなかった。
以下略



7:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:49:36.80 ID:IIy9Ia5F0
穏乃「玄さん!憧!速く速く!」ヒョイヒョイ

憧「はぁ…はぁ…シズ、ちょっと…速すぎ…」ゼーハー

玄「ハァ…ハァ…あうっ」コケ
以下略



8:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:50:16.20 ID:IIy9Ia5F0
穏乃「…わかりました!憧、行くよ!」ダッ

憧「う、うん」ダッ

私は軽くしゃがみ、運動靴の紐を一旦解いて、結びなおした。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/27(日) 19:52:19.52 ID:02CWi3wkO
山を1、2キロって大雑把に言っちゃうクロチャーは既にシズに毒されちゃってるのか


10:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:52:58.76 ID:IIy9Ia5F0
冷たい風に吹かれて木々が揺れる。

まだ見覚えがある。

そう、確か、ここ。ここに大きな檜が立っていたはず。
以下略



11:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:56:19.92 ID:IIy9Ia5F0
玄「うう……」

迷ってしまった。

私の記憶力は思ったよりも高くなかったようだ。
以下略



12:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2014/07/27(日) 19:56:59.45 ID:IIy9Ia5F0
そう考えると気が楽になってきた。穏乃ちゃんたちを心配させてしまうのは少し気にかかるけど、まぁきっと大丈夫。

山頂まではまだそこそこあるだろうけど、それほどきついわけでは無いだろう。

雑草の中を歩き、茂みを掻き分け、時に転びながら私は進んだ。
以下略



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