50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/27(日) 23:40:51.69 ID:h2ScRIcL0
?????
51:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:41:28.80 ID:IIy9Ia5F0
心臓が高鳴る。
事情は分からないけれど、やらなければ終わらない。
ゆっくり、ゆっくりと唇が近づく。
52:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:42:16.98 ID:IIy9Ia5F0
唐突なノックの音に夢から覚めて跳ね退く。
灼「っ………」
悔しげな顔をしながら、灼ちゃんは玄関へと向かう。なんだか申し訳ない気持ちになる。
53:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:43:44.94 ID:IIy9Ia5F0
灼「……どなたか名乗ってくれないと主人には会わせられな………」
「なんだとっ」
後ろで暴れようとする部下らしき人を片手で制する。
54:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:45:26.23 ID:IIy9Ia5F0
灼ちゃんは必死に何かを伝えようとしているが、まったくわからない。私は恐る恐る口を開いた。
玄「……な、なんのことでしょうか…?」
灼ちゃんの眼が朱くなる。怪訝、疑惑、猜疑、といった類の感情を込めた、朱い瞳。
55:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:46:36.36 ID:IIy9Ia5F0
照「だんまり、か。私をなめているの?」パチン
指が鳴る。直後、ついさっきは宮永に制止された腕と体が飛び出し、私を拘束する。
亦野「………」グイ
56:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:48:12.45 ID:IIy9Ia5F0
照「…千里の清水谷?永水の神代?龍門の天江?あそこはいい、なにしろ金持ちだからな」
照「……言え」
照「話せ」
57:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:50:29.03 ID:IIy9Ia5F0
照「……お前は今、この白糸台大帝国元首たる宮永照に、直々に戦を誘っているんだぞ」
息が詰まる。肺を目指して鼻、口から入り込んだ空気も堰き止められた喉の壁を超えることは叶わず、虚しく逆流し地球に返還される。
意識が遠のく。死を覚悟した時、灼ちゃんが止めに入った。
58:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:51:16.44 ID:IIy9Ia5F0
手が離され、私は自由落下する。力の抜けた足はわずか10cmほどの着地にも耐えられず、膝は折れてバランスを崩し尻餅をついた。
照「……松実玄を主人、と呼んでいたな。名前は?」
灼「……松実、灼です」
59:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:52:23.94 ID:IIy9Ia5F0
復旧、という言い方に少しカチンと来た。道具扱いだ。
灼ちゃんは表情一つ変えずに返す。
灼「わかりません。けれど、最善は尽くします」
60:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:53:08.72 ID:IIy9Ia5F0
照「………どこにも、この件について……話してないんだな?」
灼ちゃんもその眼を見つめ返す。
灼「……はい。松実家に誓って」
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