16: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:40:06.85 ID:/A4b8bPJ0
真姫「くすっ。ケーキの御代わりならあるから、精々頑張りなさい」
にこ「うん」
真姫「でも、電話でも言ったけどもう少し早く言えばいいのに」
にこ「千里の道もいつか着くと思ってたの」
真姫「上手いこと言えてないわよ」
にこ「……そういえば、(こないだもう家には誰も呼ばないとか言ってなかった?)」
真姫「何よ?」
にこ「ううん、何でもない。このケーキ美味しいニコ♪」ニッコリ☆
真姫「摂取した糖分の分くらいは頑張りなさいよ」
にこ「ええ!」
──十八時四十五分
にこ「」
真姫「予定より大分進みが悪いわね」
にこ「」
真姫「しょうがない。今日はパパが帰ってこないから、家に連絡して泊まっていきなさい」
にこ「い、いや……。また明日来れば終わると思うし」
真姫「絶対に終わらないわよ」キッパリ!
にこ「っ!?」
真姫「それに、泊まると言っても夕食後にお風呂入ってから、二時間の仮眠を取ったら明日まで寝る暇はないわ」
にこ「ひぃぃ!」
真姫「七時に夕食だから、それまで特別に休んでて良いわ」
にこ「私帰る! 寝不足は肌荒れの原因なのよ!」
真姫「アイドル部を潰したくないんでしょ?」ガシッ
にこ「それはそれ。これはこれ! 私は矢澤家に帰るにこ〜!」
真姫「私は結果を残せずに口だけは一人前の人間が大嫌いなのよ」
にこ「うぇ〜ん! 真姫ちゃんのばかぁ〜!」
この後、私矢澤にこは恐ろしい地獄を垣間見た。翌日も泊まり、二日間の睡眠時間は合計三時間半。
その甲斐あって、夏休みの宿題は全て終わり、アイドル研究部は無事存続出来た。
そして、秋になり。私と真姫ちゃん。
一人と一人だった私たちが絆で結ばれる実に些細で、でも忘れることの出来ない微妙に嫌な出来事が起こる。
結果を言えばμ'sの始まりはこんなにも単純だったと言える。
私達がこの出来事を他のメンバーに語るのは約十年後。
それまでは二人の秘密。
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