17: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:42:11.16 ID:/A4b8bPJ0
──秋分の日 公園
にこ「どうすれば真姫ちゃんみたいに歌が上手くなるのかしらね?」
真姫「にこちゃんは……」フイッ
にこ「どうしてそこで言葉を切って顔を背けるのよ!」
真姫「人には長所と短所があるから」
にこ「空を見上げながら誤魔化さないで!」
真姫「勉強なら最悪内容を理解しなくても暗記すればいいけど、歌は……ねぇ?」
にこ「音痴って訳じゃないんだからコツを掴めばいけるわ!!」
真姫「……ええ、そうね」ニコッ
にこ「何その子どもを見つめる母親の笑み!」
真姫「そんな怒鳴ってばかりだと喉を痛めるわよ。アイドル目指すなら喉を大切にしなさい」
にこ「誰の所為なのよぉ」
真姫「にこちゃんの所為でしょ?」
にこ「にこにはこの可愛い決め台詞があるからいいのよ」
真姫「嫌な予感しかしないけど」
にこ「にこにこにー♪ にこの笑顔は魔法の印。みんな笑顔にな〜れ♪ にこにこにーでまるっとラブニコ☆」
真姫「どんどん意味不明になっていくわね。長ければいいって訳でもないでしょ」
にこ「ファンを喜ばせる為には努力を怠ったらいけないの」
真姫「『努力=台詞の長さ』って方程式が間違ってるって言ってるの」
にこ「真姫ちゃんはアイドルの何たるかを理解してないからよ」
真姫「アイドルのことなんて理解したくないわ」
にこ「ツレないわねぇ」
真姫「進む高校次第では私の音楽はあと一年ちょっとで完全におしまい」
にこ「……」
真姫「だから、最後の思い出としてにこちゃんに付き合ってあげてるだけだし」カミノケクルクル
にこ「……秋分の日とはいえ、まだまだ暑いわよね」
真姫「そうね」
にこ「それにしてもことわざって当てにならないわね」
真姫「何よ、当然」
にこ「人の噂も七十五日ってアレは嘘だったわ」
真姫「世間的な噂ならまだしも、閉鎖的な空間だと長続きするもの」
にこ「暇つぶしだとしても、真姫ちゃんがこうして一緒に練習してくれて助かってるわ」
真姫「……」
にこ「一人じゃ柔軟体操も出来ないから」
真姫「にこちゃんって寂しいわね」
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