1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/29(火) 14:51:55.19 ID:qUgCtGJR0
初投稿。やり方間違ってたら言ってくれると助かる。
女「起きたね。君のお母様がご飯を作って待っている。早く行くんだ」
男「女、普通に起こせよ。何も飛び乗らなくたって…」
女「普通に起きたことは?」
男「……ないけどさ」
女「なら、僕が正しいことは証明された。僕は先に行くよ」
男「了解、あぁ腹がいてぇ」
いつもの朝、いつもどおり女に起こされて、いつもどおり朝飯を食う。
そして、母親に怒鳴られるようにして家を出て、学校に向かう。
男「しっかし、たるい…」
根っからのダメ人間は承知済み。
実際このままゲーセンにかけこもうかなとか、考えたりもする。
しかし、そうするには厳しい人物が一人。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 14:56:17.05 ID:qUgCtGJR0
女「やっときた」
男「しかたねぇからな」
女「……君はいつも変わらない」
3:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:00:35.35 ID:qUgCtGJR0
夢を見ていた。色あせたノートを開くような古い記憶の夢。
いつもの公園、いつもの遊具、そしてある日からいつものじゃない存在がいた。
そう、いつの間にか当たり前のように女が砂場で黙々と砂山を積み上げていた。
4:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:09:52.16 ID:qUgCtGJR0
何かを思い出せないまま、映像(ゆめ)は暗闇に戻り、そして無意識からはっきりと夢を見ていたと自覚する。
おぼろげになった記憶(ゆめ)のせいで、哀愁に似た気持ちを抱きながら、襲ってくる睡魔に身を委ねようする。
「……て」
5:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:17:11.89 ID:qUgCtGJR0
女「なんにしても時間だ。早く起きて、僕は先に行くよ」
男「わーったわーった。なんでもいいから降りてくれ、起きられないから」
女「…男、君のお母様がご飯を作って待っているから、急いで」
6:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:27:53.43 ID:qUgCtGJR0
男友「よ〜う、今日は遅刻じゃないんだな」
そしてこいつもいつも通り馴れ馴れしい感じで話しかけてきた。この高校からの悪友で主に歳上にモテるレディキラー、こんなのがこの町じゃそこそこ名の知れた剣道の道場の息子。当然剣道部に所属。
まぁ、普段はチャラいけど、根っこは真面目で部活動中は後輩に鬼と畏怖されてる。そこがまたモテるんだろうなぁ。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/29(火) 15:28:20.10 ID:lhh2AwKH0
メール欄に「saga」って入れよう。
8:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:43:48.13 ID:qUgCtGJR0
放課後を報(しら)せるチャイムが鳴る。身体を伸ばして、人心地つく。
外はまだ夕焼けとは言えないものの、太陽が沈もうとしていた。その下では野球部なりサッカー部なりが準備運動を始めている。当然帰宅部な俺はこれから帰るだけだが、これといってすることはない。
いつもならゲーセンに洒落込むところだが、今は母さんが帰ってくるし、街をぶらついて帰ったらどやされるだろう。どうしたもんかなと携帯を弄りながら考えてるうちに、いつの間にかクラスの連中も居なくなっていた。
9:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 15:53:39.52 ID:qUgCtGJR0
>>7 すまねぇ。入れておく。ありがとう。
女「…その…、ね」
10:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:06:47.27 ID:qUgCtGJR0
重い足取りで家に帰ったのは、日も暮れて夜になった頃。コンビニで立ち読みしたが、ほとんど上の空で過ごしたせいだ。
鍵を開けて家に入ってから気付いたが、母さんがいる様子はない。携帯を見ても、遅くなる連絡はなかった。仕事で忙しくても、そういう連絡は欠かすような人じゃないのに。放課後のこともあって、嫌なことばかり頭をよぎって仕方ないが、部屋に戻る。
明かりも点けず、そのままベッドに横になって一息つく。今日は妙なことばかり起きる日だ。落ち着かないと、やってられない。
11:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:14:50.41 ID:qUgCtGJR0
男「…それで話って何だよ」
女「…うん」
居間に通され、出された緑茶をすすりながら尋ねる。女は相変わらず言いづらそうにもじもじとした様子を見せていた。
12:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:23:36.42 ID:qUgCtGJR0
夕飯前に軽くやるつもりだったが、まだここまでなのか。
食材いつ買いに行こう。
少し記憶をたどる。ここのところ母さんも帰ってきてたし、それなりに規則正しい生活を送ってはいた。夕食とかは一緒にとってたけど、何か重要な話をしたかといえば、覚えがない。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/29(火) 16:30:21.46 ID:5nl9ghSeO
支援
香ってのは女の名前であってる?
14:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:36:52.98 ID:qUgCtGJR0
>>13 合ってる。昔書いた原稿用紙1〜2枚分ぐらいの殴り書きを広げて書いてるから、無意識にいれちゃったっぽい。一応女で通すよ。またあってもキニスルナ!
言葉を理解するのに時間を要したのは、初めてはない。ただ、その言葉を理解して受けた衝撃は、たぶん人生の中で一番だった。
15:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:47:33.08 ID:qUgCtGJR0
男「あんの母親はー!!」
女「…男、落ち着いて」
男「これが落ち着いていらいでか!」
16:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 17:00:57.11 ID:qUgCtGJR0
場面転換的にちょうどいいし、ちょっと食材買ってくる。(この後も考えなきゃいけないし)
ちょろちょろ書くと思うけど、本腰入れられるのは何時になるかなぁ。
女「…男、日ごろの行いのせいだよ」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/29(火) 18:01:03.51 ID:lhh2AwKH0
しえんしえん。
18:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 18:05:34.42 ID:qUgCtGJR0
戻った。でもまたすぐ消えると思う。
また、夢だ。砂場(そこ)に子供の頃の女がいる。
19:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 18:17:51.77 ID:qUgCtGJR0
男「がふっ!」
そして、そこそこなれた腹への衝撃と共に目が覚めた。目を開ければ、そこには相変わらずの様子で俺に座る女の姿があった。制服の上にエプロンを着て、おたまを持ってる。
女「…うん、起きてくれたね」
20:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 18:29:05.63 ID:qUgCtGJR0
女「来たね。用意してあるから食べて」
男「お、おう」
テーブルに並んでいるのはコーヒー、トースト、目玉焼き、サラダ、まさしくザ・洋食版朝飯といったところだ。家では和食が多かったから、結構新鮮な気分だ。
21:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 18:38:52.36 ID:qUgCtGJR0
よし、夕飯作ってくる。
男「ご飯ありがとな、夕食は俺が作ろうか?」
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