77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/19(日) 08:25:02.33 ID:PFzjlA0Lo
私待つわ
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/20(月) 02:28:42.60 ID:bR+FJiZP0
核の話しを見ると風が吹く時を思い出す
無知は怖いって心の底から思った絵本だった
79: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/27(月) 22:35:22.29 ID:8iy2GdLTO
まずはデブリードマン処置から取りかかろう。ダッフルバッグから消毒液とたくさんの白いタオル、小型の折り畳み式ナイフを取り出して、トゥルーデに声をかけた。
「トゥルーデ、聞こえてる? 今からトゥルーデの体の悪いとこを切るからね。痛かったら教えて」
「……うむ…」
80: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/27(月) 22:36:08.99 ID:8iy2GdLTO
ぐにゅ、と肉の削げる感覚がナイフを通して伝わってくる。
熱線に侵された皮膚を少しずつ、確実に取り除いていくと、やっと血の通った肉が露出した。綺麗な水で濡らしたタオルで傷跡を覆って、乾燥を防ぐ。
数十分かけて、なんとか右前腕部の処置を終えた。
トゥルーデは疲れているのか、ほとんど反応が無い。でも口元に水を近づけると飲もうとするから、意識はあるみたいだ。
81: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/27(月) 22:36:38.38 ID:8iy2GdLTO
「トゥルーデ!? どうしたの!」
トゥルーデは目をつむって、何かを堪えるように歯を食いしばっている。
まさかと思い、ナイフの刃に目を凝らすと、真っ赤な液体がぽたりと滴り落ちた。
すぐに、さっきまで処置を施していた患部から血が溢れ出してくる。
82: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/27(月) 22:37:05.60 ID:8iy2GdLTO
……自分への憤りが胸の中で渦巻いているけど、吐き出す訳にはいかない。ぐずぐず後悔する暇があるなら、1秒でもトゥルーデの手当てに注ぎたい。
今度は落ち着いて最後の処置を終え、とりあえずトゥルーデの体から壊死しそうな部分は取り除かれた。
もちろんこのままで良くなったりはしないから、数日中に病院に連れていって皮膚移植をしてもらおう。もし足りなかったら、私のも使ってもらえるかな。
「トゥルーデ、終わったよ」
83: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/27(月) 22:38:53.66 ID:8iy2GdLTO
あとはトゥルーデの体を乾燥させないように注意してないと。
これ以上血が流れると失血性のショックを起こして危ない。
だから、『アレ』の出番だ。
私はダッフルバッグからアンプルケースを取り出し、その中から一番大きい100mlの注射器を手に取った。
84: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/27(月) 22:42:11.17 ID:8iy2GdLTO
今回はここまでです
大変お待たせしました……
年末までこんな感じの更新になる恐れがありますが
なんとか完結にはこぎ着けるつもりですので長い目で見守って下さい……
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/27(月) 23:01:31.03 ID:+Y+/j7C40
乙
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/28(火) 00:44:30.64 ID:gNOEAKtRo
追いついた
待ってます
87: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/10/28(火) 23:59:32.44 ID:ufIiEOCYO
来週にしようかと思ったけど最近SSの神が降りてきてる気がするので投下します
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