過去ログ - 【俺ガイル】 八幡「例えば、あり得たかもしれないそんな世界」
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10: ◆SnKC1m7x8.
2014/08/02(土) 16:52:22.91 ID:wtQIWKT/0
とは言ったものの、どうすっかなぁ。
いくら緊急事態とはいえ、お姫様抱っこでもして移動させるなんてことを俺ができるわけがない。

とりあえず、少女の後ろからそっと声をかけてみることにする。

「あの〜……、聞こえますか?」

「…………」

少女が抱えているモノがなるべく視界に入らないよう気をつけつつ、顔を覗き込んでみると、目を見開いて茫然と口を開けたまま固まっていることが伺える。

どうにかしなければと思い、極力優しく肩を揺すってみる。
すると、少女の肩が急に跳ねあがり俺の方がビクッとしてしまう。
はっきりと意識を取り戻したであろう少女は、ようやく状況を正しく認識することができたのか、自分の腕の中に視線を落としボロボロと大粒の涙を流し始める。

この少女、よくよく観察してみると、若干幼い顔立ちをしている。
服装も熊柄のパジャマという少し子供っぽい格好であるし、俺より年下なのだろうか?
基本的に人間が苦手な俺であるが、妹が居るおかげか年下の女の子はそこまで苦手でもない。
少女の正面にしゃがみ込み視線の高さを合わせて、普段とは違った口調で話すことにする。

「えっと……、動く気分じゃないだろうけど、道路からは移動した方がいいと思うんだ。立てる?」



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