過去ログ - とある幻想の一撃男(とある×ワンパンマン)
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[saga]
2014/08/03(日) 05:07:48.24 ID:g4FKKuxko
「……ふざけてんのかコラァ!!!」
何処の世界にこれ程までに所帯染みたヒーローがいるのだと、不良達は目の前のふざけた存在に怒りを露にする。
お楽しみを邪魔され、訳の分からない名乗りを上げられてキレない不良はそうそう居ないだろう。
「舐めやがってええええええ!!!」
不良の一人が殴りかかった。さっさと伸して続きを始めたい。そんな性欲に塗れた怒りの感情をツンツン頭の少年にぶつける為に。
対する少年は、手馴れた手つきで買い物袋を左手のみに持ち替えた。
「うごっ!?」
少年の右手が殴りかかった不良に直撃する。
少年は不良に対してアッパーカット気味にカウンターを決めたのだ。それだけなら不良同士の喧嘩でも良くあるので驚く事はない。
驚くべきは、殴られた不良はそのまま星となった事だ。
まるで意味が分からないかもしれないが、そうとしか表現出来ない。
殴られてたたらを踏む、どころの話ではない。そのまま宙高くに吹き飛んでいった。
そのありえない光景に呆然とする不良達だったが、それを為した少年は決して手を緩めない。無慈悲な少年の右腕は、次々と不良の顔面を捉えていった。
「うげっ!?」
「ごっ!?」
「あばっ!?」
「あべし!!」
短い断末魔と同時に、少年はあっという間に四人の不良を追加で星にした。
その光景には巻き込まれていた少女も愕然とする。大人と子供、等と言う比喩では足りないほどに不良と少年の力量には大きな隔たりがある事を目に見えて理解させられたからだ。
「な、何だよテメェ……何なんだよォォォオォォオオオォ!!!」
残された最後の不良が、愉悦に満ちていた筈の表情を恐怖に歪ませて、両の掌から炎の塊を噴出させた。
威力としては“レベル3”に判定される程度の火炎放射パイロキネシスだ。
レベル3とはいえ、人の顔面程度の大きさに燃え盛る炎の塊は、間違いなく少年を殺傷出来る力を有していた。
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