5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 22:19:44.92 ID:0Xe9k2eb0
「やぁ、目が覚めたみたいだね」
白銀の胸当てのような鎧、腰には大振りのグレートソード。赤いバンダナとマントが
印象的であった。
「入っても、いいかな?」
青年はほむらに問う。
ほむら「…どうぞ」
敵意は感じられない、が警戒は怠らない。掛け布団を死角にし、一丁の拳銃を取り出し
枕の下に忍ばせる。
「身体は大丈夫かい?ひどい怪我だったようだけれど」
椅子に腰を下ろしながら青年が聞いてきた。見た目だけで言えば悪い人間には見えない、
というのがほむらの感想であった。
ほむら「…はい。痛みはもうほとんどありません。治療はあなたが?」
質問を返す。
その時、再び部屋にノックの音が飛び込んできた。
「失礼する」
そう告げながら入ってきた男性の姿をほむらは凝視する。
銀色の髪を後ろで縛り、鍔の広い帽子を被っている。
両腕、顔に入った不思議な模様の刺青。
だがほむらがもっとも印象的だったのは彼の目であった。
金髪の青年とは違い、刺青の男の目には明らかに警戒している色が浮かんでいる。
こちらの動きを見逃そうとしない、そんな目をしていた。
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